ネズミは、建物の外周にある小さな隙間から入り、壁の中や配管まわりを通って室内・天井裏へ移動します。侵入口は1か所とは限らず、建物の構造や劣化状態によって異なります。目に入った穴だけを塞ぐのではなく、屋外と屋内の両側から経路を確認することが重要です。

屋外で確認したい主な侵入口

床下通風口・換気口

金網の破れ、格子の隙間、周囲の劣化部分は侵入口になることがあります。通気機能を残しながら、かじられにくい材料で補強する必要があります。

ネズミの侵入口になり得る建物外周の通風孔
建物外周の通風孔。破損や周囲の隙間も確認します。
床下通風口付近の確認
床下通風口は、格子だけでなく取り付け部や基礎との境目も確認します。

基礎・外壁・配管の周囲

基礎と外壁の境目、ガス管・給排水管・電線などの引き込み部分には、施工時の隙間や経年劣化が残る場合があります。配管を傷めず、点検や交換に支障が出ない方法で処理します。

配管まわりに生じたネズミの侵入が疑われる隙間
配管まわりは形状が複雑で、隙間が残りやすい場所です。
建物外壁の配管引き込み口
配管の引き込み口。周囲の素材や開口形状に合わせて封鎖方法を選びます。

雨戸の戸袋・屋根まわり

戸袋、軒下、屋根と外壁の取り合い、換気口など、高い位置にも侵入口が見つかることがあります。高所は転落の危険があるため、自分で屋根へ上がらないでください。

ネズミの侵入経路になり得る雨戸の戸袋
雨戸の戸袋も建物内部へつながる経路になることがあります。

室内側で確認したい場所

  • キッチン・洗面台・トイレなどの配管まわり
  • エアコン配管の貫通部
  • 玄関の上がり框や収納の奥
  • 配電盤、分電盤、点検口の周辺
  • 和室の長押、天袋、天井との境目

室内の穴は、屋外からの入口ではなく建物内の移動経路である場合もあります。外側の侵入口を見つけずに室内だけ塞ぐと、別の場所へ移動したり、壁の中に残ったりする可能性があります。

封鎖に使われる主な資材

  • パンチングメタル・金網:通気を確保しながら開口部を補強する
  • 金属板:形の大きな隙間や、かじられやすい部分を覆う
  • シーリング材・パテ:資材の固定や細かな隙間の仕上げに使う
  • 防鼠材:配管まわりなど、場所の形に合わせて使用する

どの資材が適するかは、隙間の大きさ、外壁の素材、雨水や通気への影響、今後の点検方法によって変わります。「全部を同じパテで埋める」といった施工ではなく、場所ごとに判断することが大切です。

自分で塞ぐ前に注意したいこと

  • ネズミが建物内に残った状態で出口を塞がない
  • 換気口、排水、電気設備の機能を妨げない
  • 高所や狭い場所で無理に作業しない
  • 見える穴以外にも侵入口がないか確認する
  • 封鎖後も足音・フン・においが続かないか確認する

音やフンが続いている場合は、先に生息状況と経路を確認してから封鎖する方が安全です。業者へ相談する際は、調査範囲、封鎖箇所、使用資材、再発時の対応範囲を見積書で確認しましょう。

費用や業者選びは、ネズミ駆除業者の選び方をご覧ください。自分でできる対策との違いは、ネズミは自分で駆除できる?で説明しています。